議会報告

2007年12月 定例県議会 文教企業委員会 会議録 2/2ページ

村石委員中等教育学校は無理だというようなお話ですけれども、これは財政的な理由でしょうか、どういう理由でしょうか。
山口教育長一つには、財政的な理由ももちろんございます。ただその当時、この一貫の中等教育学校を設置ということになりますと、小学校6年生から中学へ行く時に一つの何らかの選抜と申しますか、そういうことが必要となってきます。そして、それが例えば設置する県の機会均等という面から見て、果たしてその均等性を担保できるかどうかという議論も当然ございます。
それから、小学校6年生という段階で、公立として選抜の行為をしなければいけない、その選抜が果たして小学校教育に与える影響はどうだとか、あるいは応募者がたくさん集まった時の結果として、選抜ですから落ちる子もいるわけですけれども、その辺はどうだとか、あるいは、中には親元を離れて寮生活というのは当然なってくるわけですけれども、そういった問題もございます。
それから、先ほどもちょっと申し上げたのは設置者、市町村教委と県のそういう考え方の調整と申しますか、その辺もかかわってございます。
色々根本的に考えなければいけない問題がたくさんありまして、そのときは、やはり長野県はまず中高一貫のメリットを生かすには、併設と連携というものをやってみてスタートするではないかと、そんなふうな結論を当時いただいたという記憶でございます。
村石委員この少子化が一段と進むのは平成30年代と、今の資料からもわかるんですけれども。そうすると、小・中も当然これは再編しなければならない、そういう時代を迎えていると思うんですけれども。この小・中の場合はこれはどうするんでしょう、これは義務教育課長ですか、どこでしょうか。お願いしたいと思いますが。
御子柴参事兼義務教育課長御指摘のとおり、少子化は、先ほども見ていただきましたように、進んできていることは間違いないと思います。
今、一つは小学校同士、中学校同士の統合というような問題がでてきていること。それから小・中に関しては、特に設置者が同じ市町村教育委員会であるような場合に、小・中連携というような教員の交流といいますか、人事交流。現在のところ、授業を小学校から中学、中学から小学校へ行ってやるというような、そういう形の、言ってみれば兼務しながら教員が授業をし合うと、そういうような形が出てきております。また、小・中交流の中には実際にそういう教員が授業を小学校、中学校でやるというのに加えて、実際に小学生が中学生の授業を参観するというような、これはある意味では中1ギャップにどういうふうに課題を解決していくというような問題もあるわけですけれども、そんなことで。そういう方向を出そうとしている市町村があるかなというふうに思っておりますけれども。
村石委員あれは東京の品川区だったですか、全部公立を小中一貫にしましたよね。この小中一貫校、信濃町でも今、話が出ていますよね。県教委はこの小中一貫については、将来的にはどんなふうな方針を持っていますか。
御子柴参事兼義務教育課長いわゆる教育課程の編成ということが非常に大きな問題となってまいります。今、委員さんおっしゃいますように、信濃町、また先ほど申し上げましたように、研究をしようというような、そういうところもでてきておりますので、県の義務教育課としては、そういう動きといいますか、考えを今、聞かせていただいたり、また見させていただくという、そういう立場でございます。
村石委員そうすると、県の教育委員会では明確な方向とか、そういうものはまだ持っていない、検討にも入っていないと、こういうことでいいんでしょうが、小・中については。
御子柴参事兼義務教育課長一般的に言われておりますが、その教育効果とか、あるいは先ほどのように人事交流、あるいは教育課程を編成し直しての学年の切り方、あるいは一貫性、9年間一貫というようなことについての一般的に言われている効果について理解はしておりますけれども。先にこういうことが望ましいとか、こういう形であるべきだというような方向性は打ち出しておりません。
村石委員先ほどの中央教育審議会の教育課程の問題ですけれども。この中で特にいわゆる道徳教育、徳育重視という方向が出されているんですけれども。これについて、今までのものと、これから目指すものと、どういうふうな違いがあるのか。どこに問題があって、これからどういう方向に持っていくのか、その点について説明をお願いしたいと思いますが、教学指導課長ですか。
馬場教学教育課長道徳の教育の充実についてでございますけれども。今回の法の改正によりまして、きちんと教育目標の中に道徳教育、あるいは伝統文化に関する教育の充実、目標がきちっと明確にされたということでは、各学校での取り組みが、目標を持ってきちんと道徳教育の充実に努めなければならないということが明らかに、法として明文化されておりますので、そういった点では各学校、さらにこれまでも努めてきたわけでございますが。道徳の時間、これは現行ですと、例えば小・中学校ですと、毎週1時間、道徳の時間をきちんと確保するというようなことが学習指導要領によって定められているんですが、ややもすると、その時間確保が十分されていないという現状がございまして。私どももその点につきましては、まず道徳の時間をきちっと確保して、年間指導計画に従ってきちんと指導していただきたいというようなことに努めてきて、時間確保等は各学校ともなされているというふうに受けとめております。
今後、特に道徳教育というようなことは、なかなか実践化と言いますか、頭で理解しただけでは非常に困るわけでございますので、自分の日ごろの行動なり、そういったところへきちっと結びついたり、道徳的価値なり、そういった規範意識をきちんと高めるというようなことが大事でございますので。特に具体的な自分の体験とか、そういったものと重ね合わせながら、道徳の時間、きちんと学ぶと。あるいは地域の人やいろいろなところで活躍しておられたり、生活している人にきちんと出会って、人との交流を図りながら、その中で人としてのあり方をきちんと考えていくというような、単なる理念だけ、お題目に終わらないような道徳教育の充実の必要性が求められているかと、そんなことが重視される方向に来ているかと理解しております。
村石委員どうもちょっと抽象的で、何か具体的な、道徳教育というのはどういうふうにやっていくんでしょうか。例えば、教科書はないんですよね。教科書がなくて、それぞれの、そうすると先生の主観と言うか、自由な授業でやっているということなんでしょうか。もうちょっと明確なものを聞きたいと思いますけれども。
馬場参事兼教学指導課長これについては、今お話がございましたように、教科書はございませんが、県内の場合に、特に義務教育の中では、教科書に準じた副読本が多くの学校で使われておりまして。そういった中で道徳教育の具体的な読み物資料等を使いながら、その読み物資料を読むことによって自分の生活を重ね合わせて、自分の日ごろの行動を振り返って、自分のあり方がどうであったかというようなことを、読み物資料の中と自分の行動を重ね合わせて振り返るような時間を大事にして学習をしております。
したがって、なかなか頭では理解していても行動に移せない、例えば自分というものがあった場合に、そういった自分をきちんと受け止めて、そこから一歩より良い生活、あるいは生き方にしていくにはどうしたらいいか。次の目標を定めたり、行動のあり方を考えたり、あるいは友達と話し合ったりしながら、弱い自分などを振り返りながら、次への一歩をどういうふうに歩み出したらいいかというようなことを、お互いに話し合ったりして高めていくというような、そういった学習が一般的といいますか、そんな学習、読み物資料等を使った授業。それと自分の体験を重ね合わせて一緒に話し合って行動のあり方等を考えていくと、そういった授業が行われているのが、ごく一般的な言い方ですが、そんな授業が日常、各学校では行われております。
村石委員この教育内容に関する主な改善事項ですよね。だから改善ということですから、いままでのいわゆる道徳教育というものが必ずしも十分ではなかったと。どういうふうにこれから充実させていくのかというところが課題だというふうに思えるんですけれども。
特に、例えば歴史上の人物とかそういったものから、彼らのその生き方とか、そういうものを中心とするような、そんなような授業は行われていないんですか。
馬場参事兼教学指導課長読み物資料等においては、歴史上の人物と言いますか、そういった場合も、例えば困難に打ち勝って自分の志を貫くとか、そういったような指導資料もございますし、それをさまざまな項目に資料が、例えば命の尊さとか、勤勉とか、あるいは思いやりとか、そういった項目に従いまして具体的な読み物資料等が用意されておりまして。その中から学級担任がクラスの子供たちの実態に応じて指導項目を決めまして、時間を計画いたしまして指導をしております。
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